四国電力総連 2021年度 エネルギー施設見学会を開催
~日本における原子燃料サイクルの見聞を深める~


 四国電力総連は、令和3年11月21日(日)~23日(火)にかけて、青森県六ヶ所村にある日本原燃株式会社にて、四国電力総連2021年度 エネルギー施設見学会を開催し、加盟組合9組合から19名が参加した。本施設見学会は、電力の安全・安定供給に向けた諸施策について、他電力の発電施設の視察を通じて、エネルギー施策に関する知識向上を図るために実施している。
 
 今年度施設見学会の参加者
 施設見学に先立ち、同社PRセンターにて会社担当者から、六ケ所村の歴史をはじめ、立地地域の現状や施設の概要や、動画による設備の安全対策に関する取り組みについて説明を受けた。その後、再処理工場や、中間貯蔵施設を再現した展示物をエリアごとに見学し、随行の会社担当者から作業工程や、機器の動きなどについて説明を受けた。
   
 PRセンターの展示物ごとに解説いただき、原子燃料サイクルの仕組みについて学ぶ
 
  工場敷地内見学では、規制基準に適合するために大規模な設備の設置工事が日夜分かたず進んでいることが伺えた。

 原子燃料再処理工場では、2022年上期運開に向けて、新規制基準に対応するべく、約900社におよぶ協力業者が入っており、緊急時対策建屋をはじめ、使用済燃料受入れ・貯蔵施設冷却塔など重要施設における竜巻対策のほか、重大事故対策として保管所・貯水所等の建設にあたっており、日々5,000人を超える作業従事者のもと、至る所で工事が行われている状況であった。

 2030年の温室効果ガス削減目標や2050年カーボンニュートラル実現に向けては、運転時にCO2を排出しない原子力エネルギーは不可欠であり、準国産エネルギーとして確立するためにも原子燃料サイクルの早期実現が求められている。今回の見学を通して、エネルギーのベストミックスの必要性はもとより、使用済み燃料等が、どのように中間貯蔵され、リサイクルされるのか、参加者は知見を深める良い機会となった。
六ケ所村には次世代エネルギーパークとして、風力・太陽光など、多くの再生可能エネルギー施設が立ち並んでいる



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