===<連合四国ブロック・エネルギー施設見学会>===

~ 電力安定供給を再認識する ~



沖縄電力㈱ 「宮古島メガソーラー実証研究設備」にて



四国電力総連は、毎年継続開催しているエネルギー関連施設見学会の一環として、平成26年10月28日(火)に、連合四国ブロック(四国4県の会長・事務局長)の皆さんとともに、エコタウン宮古島のエネルギー関連施設を見学した。

 本見学は平成19年から開催しており今回で7回目となりました。これまでは、全国各地の電力会社等の原子力発電所・地熱発電所・地層研究所・原子燃料再処理工場など、四国域外のエネルギー関連施設の見学を通じて、エネルギー政策の理解促進を図ってきました。

 今回の実施にあたっては、東日本大震災以降、これまでのエネルギー政策について根幹から見直しが言及されるなど、日本のエネルギーを取り巻く環境は大きく一変し、「原子力発電の必要性・安全対策や、原子燃料サイクルの確立」について、改めて理解を深める必要性が高まってきました。

しかし、その一方では太陽光・風力発電の進展や関心度が高まるなか、エコ・エネルギーに関する知識・認識を深めておく必要性も高まってきました。


 沖縄県宮古島市は、平成20年に次の6項目を柱に「エコアイランド宮古島宣言」をしました。

1.私たちは、島の生活を支えるかけがえのない地下水を守ります。

1.私たちは、美しい珊瑚礁の海を守ります。

1.私たちは、みんなの知恵と工夫で、限りある資源とエネルギーを大切にします。

1.私たちは、ゴミのない地球にやさしい美ぎ島宮古島を目指し一人ひとり行動します。

1.私たちは、よりよい地球環境を取り戻し・守るため、世界の人々とともに考え・行動し、未来へバトンタッチします。

1.私たちは、緑・海・空を守り、すべての生物が共に生きていける環境づくりのため行動します。





施設見学では、宮古島市の「エコアイランドPR館」および「地下ダム」、沖縄電力㈱の「宮古島メガソーラー実証研究設備」、日本アルコール産業㈱の「バイオエタノール生産設備」を訪問しました。


 宮古島市の「地下ダム」では、世界で初めての大型地下ダムの見学に加え、地下ダム建設の技術や構造・メカニズムを学びました。
地下ダム見学の様子


 沖縄電力㈱の「宮古島メガソーラー実証研究設備」では、ソーラー発電設備・Nas電池建屋・リチウムイオン電池建屋等の見学に加え、太陽光発電設備を大量導入した場合の実系統に与える影響の検証状況や、Nas電池の運用データ解析による再生可能エネルギーの平準化(系統安定化対策)の実証などの状況説明を受けました。


 日本アルコール産業㈱の「バイオエタノール生産設備」では、宮古島市の基幹作物であるサトウキビから、砂糖を生成する過程で発生する副産物の糖蜜を原料としてエタノールを生成する設備を見学しました。また、バイオエタノールのE3燃料としての利用状況等について説明を受けました。
糖蜜からエタノールを生成する過程の説明を受ける



今回の施設見学では、風力・太陽光発電の自然エネルギーを大規模に導入した場合にも安定して電力を供給するための実証設備を中心に見学しました。

宮古島市の「離島マイクログリッド実証事業」では、自然エネルギーによる発電の変動影響を抑制するための検証に現在取り組んでいるものの、幾多の課題が残されていることも説明を受けました。

 日本国内全体では、更に自然エネルギーに対する認識を深め、日本のエネルギー政策について国民全体がもっと理解を深める必要があると考えさせられました。



四国電力総連としては、エネルギー政策に密接に関わる労働組合の立場から、自らの取組みとして信頼関係の構築と広く理解される活動を継続して取り組む覚悟であります。

仲間の皆さん、厳しい環境ですが、安全・安心な社会づくりに向けて、自信と誇りを持って頑張りましょう。 








四 国 電 力 総 連
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