新年 明けましておめでとうございます


〜 本年もよろしくお願いいたします 〜


 新年あけましておめでとうございます。

 組合員の皆さまにおかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、年末年始を電力の安定供給のため、各職場で対応いただきました方々、大変ご苦労さまでした。心から敬意を表します。
≪ 杉 村 会 長 ≫

<昨年を振り返って>

 昨年を振り返りますと、2009年の漢字一字「新」に表されるように、新政権の誕生、新型インフルエンザの流行、スポーツ界の新記録、エコポイントなどの新制度といった新たな出来事が数多くあった年でした。
 『よく見ると「新」の字の中には「つらい」と読める「辛」が含まれている。「新」の中に「辛」が含まれていると実感させられた1年であった。』と、新聞のコラムに書いてありましたが、まさしくそのとおりの印象でした。


 リーマンショックに端を発した世界的な金融・経済危機の影響を受け、春闘においては軒並みベアゼロ、ボーナス大幅カットといった厳しい回答が相次ぎ、特に中小企業の多くは、未だに危機的状況から抜け出せないでいます。また、GMならびにクライスラーの破産法に基づく申請、日本航空の経営再建問題など、世界を代表する企業も苦境に陥っています。ドバイショックも重なり、今後の日本経済の立て直しは相当困難な取り組みになるものと想像されます。また、新型インフルエンザのパンデミックが大きな懸念でしたが、弱毒性ということもあり、大きなパニックが起きていないことはなによりですが、引き続き十分な注意が必要です。一方、スポーツ界では、野球日本代表がWBCで連覇、アメリカ大リーグでイチロー選手が連続安打の新記録樹立、ゴルフの石川遼選手の世界最年少賞金王など明るい話題も多くありました。


<政権交代と私たちの責任・役割>

 さて、昨年の新年のご挨拶の中で、「私たちの組織内国会議員の藤原正司・小林正夫参議院議員が政権与党の側で、思う存分活躍することを夢見て、皆さんとともに汗をかきたい。」と申し上げました。昨年夏、遂に国民の審判が下り自民党は下野し、民主党中心の新政権が誕生しました。私は、9月16日、首班指名投票が行われる衆議院本会議を傍聴し、歴史的な瞬間に立ち会いました。かつて右翼側で絶対多数を誇っていた自民党が細々と左翼側の席に移り、その最も後方には、これまでひな壇に並びこの国を主導してきた歴代総理や元大臣たちの面々が居心地悪そうにしていたのが印象的でありました。その光景を見て、政権交代の実感とともに、この国を是非良き方向に導いてほしいという期待を強く持ちました。

 私たち労働組合が求める「組合員と家族の生活の安心、安定」と、民主党の「国民の生活が第一」とする考えは一致しています。そのうえで電力総連は、労働政策、エネルギー・環境政策をはじめ私たちが主張する政策の実現を目指し、民主党を基軸に支援を行ってきましたが、しかし、民主党議員の中には、私たちの考えと隔たりのある議員も少なからずおりますし、また、社民党、国民新党との連立となっており、しっかりと注視していかねばなりません。政権内で私たち電力総連の政策が、しっかりと議論され、実現に結びつけるためには、これまでにも増して、私たちの政策を理解してもらう努力とともに、誤解や偏った考えに対して反論すべきことはきちんと主張し、提言していく必要があります。労働組合の責任と役割は、今まで以上に重く大きくなるということを肝に銘じておかねばなりません。

 とりわけ地球温暖化防止対策におけるエネルギー・環境政策では、私たちの主張が産業のエゴと受けとられぬように留意しつつ、国民の幸福のためにどう進めればよいのかということを、丁寧かつ自信を持って世論に訴えていかねばなりません。このことは当面の労使共通の最大の課題であるとの認識のもと、全国電力総連ならびに連合中央大でしっかりと取り組みを進めるとともに、四国においても地域ならではの理解活動などに取り組んでいきたいと考えています。


<SAFETY FIRST>

 安全に働くこと、健康に暮らすことは、組合員とその家族にとって一番大切なことであります。そのような職場環境をつくることは労働組合の最も重要な使命です。「安全はすべてに優先する」は、労使共通の普遍の理念として語られますが、本当に何をおいても安全が第一番目に来ているのか、だとするならば、ひとり一人の行動や判断基準として、能率や経費は二番目なのだとはっきりと言えているのか、今一度深く考え、至らぬところは改めていく努力を続けなければなりません。また、悩みや不安を抱える人に対し、まわりの誰かが相談にのってあげられる雰囲気があるのかどうか。このような認識を労使でしっかりと共有し、目配り・気配りに心がけ、職場で働くすべての人たちの安全と健康を守っていかねばなりません。今年も災害のない健康で明るい職場を目指して取り組みます。


<春季生活闘争>

 デフレ経済、円高、株安、雇用不安といった厳しい状況下にある中、連合は2010春季生活闘争に向けて、@内外需バランスのとれた経済、A企業と家計の配分バランス、B雇用安定・創出と処遇バランスの3つのバランスを図っていくことが不可欠とし、賃金水準の低下を阻止し全労働者の生活を維持、防衛する取り組みを強力に展開するとしています。電力総連では、連合春季生活闘争の持つ社会的な役割と電力総連の統一的対応の重要性を踏まえ、賃金カーブ維持分の確保に徹底的にこだわりその上で実態に応じた賃金改定の取り組み、賞与の年間4ヶ月確保、時間外割増率の引き上げ等の改正労基法への対応をはじめとしたワーク・ライフ・バランスの取り組み、パートタイム労働者等の待遇改善などに取り組む方針であります。四国電力総連においても電力総連の方針に基づき、有利解決を目指し産別に集う組織が一体となり取り組む所存であります。特に、長時間労働の抑制に繋げるための時間外割増率の引き上げについては、中小企業が適用除外となっていますが、全ての加盟組合において改正労基法の趣旨に沿う解決が図れるように支援をしてまいりたいと考えています。また、その他の労働条件については、少しずつ前進しているとの感触を持ってはおりますが、グループ総合力を真に発揮するためには、同じ職場で働くグループ企業社員同士の人心の融和が不可欠であり、そのためにも引き続き、労働条件の整合を図る努力を続けることが大切です。それぞれの加盟組合は、四国電力総連および各組合と相互に連携を図り、取り組んでいだきますようお願いします。



 最後になりますが、本年は、昨年にも増して重要な選挙の年です。四国電力総連は、4月25日の松山市議会議員選挙での武田浩一氏、さらには7月の第22回参議院議員選挙での小林正夫氏の勝利に向けて全力を挙げて取り組みますので、皆さまのご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。

 本年が組合員の皆さまとご家族にとりまして、健康で希望に満ちた輝かしい年となりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。



 本年もよろしくお願い申し上げます。




BACK



四 国 電 力 総 連
〒760-0063 高松市多賀町2−12−5