四国電力総連は、毎年開催している原子力施設見学会の一環として、平成20年11月29日(土)には、連合四国ブロック(四国4県の連合会長・事務局長・副事務局長他)の皆さんとともに、東京電力(株)の新潟県柏崎刈羽原子力発電所を見学させていただいた。
また、12月7日(日)には、四国電力総連加盟組合の代表者にも同様に見学会にご参加いただいた。
長期にわたる復旧で多忙を極める中、両日とも見学会・意見交換会と現地対応は、相澤宗一(東京電力労働組合柏崎刈羽原子力総支部)執行委員長にお願いした。発電所内では、プラントの心臓部である原子炉圧力容器の見学までさせていただき、大地震にもかかわらず、安全上重要な建物・構造物・設備について、機能を損なうような影響がなかったことも確認できた。
また、初めて原子力発電所を見学された参加者からの、「放射線の影響は?」「耐震設計の見直しの根拠は?」といった様々な質問にも、相澤委員長から大変丁寧な説明を頂き、原子力発電全体に対するさらなる理解を進める機会となった。
平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震(マグニチュード6.8)の影響を受け、7基の総出力が821.2万kwと世界最大の柏崎刈羽原子力発電所は、現在も停止中である。(四国全体の1.5倍の規模)
発電所では全号機で、国に提出した「点検・評価計画書」に基づく点検や復旧作業を進めており、このうち7号機では、機器単位の健全性確認がほぼ完了し、関連する機器を組み合わせた、系統単位の試験を実施している。
四国電力総連としても、全国電力総連に集う仲間として、1日も早い運転再開を心から祈念するとともに、この見学会を機に、原子力をはじめとしたエネルギー政策のさらなる理解が深めていけるよう、引き続き連合大での情報発信と連携を展開していく。
|