第7回環境・エネルギー
シンポジウムを開催


三労連
(電機連合・基幹労連・電力総連)
〜 四国の環境とエネルギーを考える会 〜

 三労連(電機連合・基幹労連・電力総連)で構成する 「四国の環境とエネルギーを考える会」(代表幹事:村上静人=四国電力総連会長)は、2005年度の主要活動として、6月25日(土)、高松市内のホテルにおいて、組合員約100名が出席し「第7回環境・エネルギーシンポジウム」を開催した。
 第1部には、参議院経済産業委員会理事として活躍している藤原正司参議院議員を講師に招き、「今後のエネルギーと環境政策について」をテーマとして講演をいただいた。
 また、第2部では、三労連の各産別本部より産業政策等を担当する中央執行委員をパネラーとして招き、各産別の考え方や取り組み状況を報告するとともに、今回初めて行政側として四国経済産業局からの出席も頂き、「エネルギーの安定供給と地球環境保全への取り組み」を基本テーマとして、京都議定書発効後のCO2削減対策や原子力発電の有効性などに参加者も含めたディスカッションを行い、熱心かつ有意義な展開となった。
 最後に、全日程を総括しての「環境・エネルギー提言(案)」を発表し、今後とも環境・エネルギー産業に従事する者として、積極的かつ継続的に諸活動を展開していくことについて全員で確認した。
 三労連では、進行する温暖化や環境破壊から地球環境を守り、将来に渡り子供達に継承していくため、引き続き地道ではあるが着実に前進していけるよう諸活動を展開します。



各産別から計100名の参加をいただきました 開会あいさつ:村上代表幹事(四国電力総連)
記念講演をいただいた藤原正司参議院議員
テーマ:今後のエネルギーと環境政策について
<パネルディスカッション>
テーマ:エネルギーの安定供給と地球環境保全への取り組み
<座長> 連合徳島副会長(四国電力総連)
小田久美子さん
<パネラー> 四国経済産業局 資源エネルギー環境部長  
高島賢二氏
<パネラー> 電機連合本部 産業政策部
杉山健一氏
〈パネラー〉 基幹労連本部 産業政策グループ
藤次淳氏
〈パネラー〉 電力総連 社会産業政策局部長
高島正盛氏
〈司会を務めた〉
基幹労連愛媛県本部事務局長
松木竹千代氏
〈提言発表〉
四国電力総連女性委員
宇都宮富美さん
〈閉会あいさつ〉
電機連合東四国地方協議会議長
進藤龍男氏



スケジュール
時 間 内 容 担当者
10:30〜11:00 受 付
11:00〜11:05 司会者あいさつ 基幹労連愛媛県本部
  事務局長  松木 竹千代
11:05〜11:15 開会あいさつ 三労連 四国の環境とエネルギーを考える会
  代表幹事  村上 静人(四国電力総連会長)
11:15〜12:30 第1部 記念講演

テーマ:今後のエネルギーと環境政策について
参議院議員
 藤原 正司 氏(電力総連組織内議員)
12:30〜13:20 昼食休憩
13:20〜14:45 パネルディスカッション

基本テーマ:エネルギーの安定供給と
             地球環境保全への取り組み
<座長> 四国電力総連
 連合徳島副会長 小田 久美子 氏
<パネラー>
●四国経済産業局エネルギー環境部長
  高島 賢二 氏
●電機連合本部 産業政策部
  杉山 健一 氏
●基幹労連本部 産業政策グループ
  藤次  淳 氏
●全国電力総連 社会・産業政策局部長
  高島 正盛 氏
14:45〜15:00 休憩
15:00〜15:40 会場参加者とのディスカッション・意見交換
15:40〜15:50 環境・エネルギー「提言」 四国電力総連
 女性委員 宇都宮 富美
15:50〜16:00 閉会あいさつ 電機連合東四国地方協議会
  議長 進藤 龍男


環境・エネルギー提言

 三労連・四国の環境とエネルギーを考える会は、四国地方における原子力及びエネルギープラントの設計、建設、運転・保守に直接関わる労働者の立場で、原子力をはじめとするエネルギー、環境問題に関する情報交換や意見交換を行いながら諸活動を展開してきました。

 エネルギー資源の乏しい我が国においては、エネルギーの安定供給と環境保全の両立の観点に立って、原子力をはじめとするエネルギー源のベストミックスを進めることが重要と考え、一層の拡充が期待されていますが、原子力を取り巻く情勢は依然、厳しい状況です。

 一方、地球環境は、温暖化、オゾン層の破壊など、加速度的に悪化の方向に向かっており、人類の生存基盤を脅かしています。この解決に向け、COP3で採択された「京都議定書」が今年2月16日に発効しました。しかし、世界が統一的かつ協調的施策を持って対処すべき問題として、今後の温暖化対策を推進していく第一歩を踏み出したに過ぎません。

京都議定書を批准したわが国は、2002年度時点で、既に基準年に比べ7.6%増加しており、京都議定書における6%削減目標と合せると、現時点で13.6%削減しなければならず、新たに策定された「京都議定書目標達成計画」に基づいて様々な対策・施策を進めていかなければなりませんが、この達成は容易ではありません。
国民の環境保全に対する意識は、近年、確実に高まっていますが、地球環境問題の解決には、身近なゴミの分別回収やリサイクルをはじめとする持続可能な循環型社会の形成が大きなテーマとなっています。

 私たちにとって、自然環境は、エネルギー資源と同様に貴重な財産であり、子供たちへ美しい自然や、やさしい環境を残し、安全かつ安定したエネルギーを供給し続けることが、環境・エネルギー産業に従事する者の社会的使命であると考えます。

三労連・四国の環境とエネルギーを考える会は、本日開催の「環境・エネルギーシンポジウム」を機に、一人ひとりが環境とエネルギーの調和のとれた未来社会の創造に力を合わせ、国民的合意と信頼を深めていく運動をさらに継続・強化していきます。

 私たちは、
1 過度の「快適・便利さ」追求のライフスタイルを見直し、積極的に省資源、省エネルギー
   を実践していきましょう。

2  研修会などの機会をとらえ、省エネの推進、新エネルギー開発などの必要性を共有化して
   いきましょう。

3  原子力発電に関わる一人ひとりの意識を向上させ、安全かつ安定運転に努めると共に、
   核燃料サイクル事業の推進を提言していきましょう。

4  三労連(電機連合・基幹労連・電力総連)での諸活動を通じて、開発、建設、運転者間の
   連携を図り、労働組合としての機能を積極的に発揮していきましょう。
以上、提言します。
  
2005年6月25日                
   三労連・四国の環境とエネルギーを考える会






四 国 電 力 総 連
〒760-0063 高松市多賀町2−12−5