平成11年(1999年) 新年のご挨拶

風通しの良い職場・組合風土づくりをめざして
野口会長へ新春直撃インタビュー
 まず、平成11年初春にあたり、一言お願いいたします。
 四国電力総連の皆さま、平成11年新年あけましておめでとうございます。
 昨年は四国電力総連の諸活動にご協力いただき大変ありがとうございました。特に参議院議員選挙・
長谷川清再選、松山市議会・みたらい健5期目当選へ、「参加・行動」いただいた皆さんに改めて感謝
申し上げます。

 さて、もう間近に迫った「21世紀(2001.1.1)へのカウントダウン」の"鼓動"ということで、3点あ
げるとしたら何を あげますか?

 いまクローズアップされているコンピュータ2000年問題を始めいろいろあると思いますが、わたしは次の
三つをあげます。
 一つ目は、四国三橋新時代幕開けの「瀬戸内しまなみ海道」(尾道−今治ルート)の5月1日開通。
既設2橋との相乗効果で、四国地方の交通・流通・観光や経済・社会・文化面全般の活性化への起爆剤
となることを期待しています。
 二つ目は、2000年7月営業運転開始予定の「橘湾発電所(70万Kw)」です。まさしく21世紀のエネル
ギーを担う期待の星ですし、地域振興・活性化面からも、組合として順調な運開へ向け取り組んでいきたい
と考えています。
 三つ目は、電気事業審議会でとりまとめられた「電力小売(供給)自由化2000年実施」をあげたいと思
います。
 いま製造業は、厳しい国際競争の中で生き残りをかけて人員削減・効率化に取り組んでおり、現実を直
視した場合、地域と共に歩む電力および関連グループにとっても、一段の経営効率化・コストダウンは至上
命題です。
 実施3年後の自由化効果検証も視野に、社会的要請に応えられるように、「四国総連経営効率化検討
委員会」などの場で論議を深めた結果を持ち寄り、労使で切磋琢磨、英知を絞り、難局を乗り切っていく
決意です。

 この3点以外で、今年〔1999年〕のスバリ三大テーマを?
@統一地方選挙組織内候補の全員当選。
  統一選に先立ち、この1月、2月に各1名四国電労以外の単組から地方議会へ初の立候補予定で、後
援会活動も山場に入っています。
  四国電力総連の皆さんの、全面的なご支援をお願いいたします。
A四国総連各単組間、友誼団体との連携強化。福祉・四電生協活動の充実、組織拡大の推進・反組織
活動への対応など。
B四国総連ネットワーク(パソコン・インターネット導入)の円滑なランとさらなる充実(戦力・戦略化)...です。

終わりに、今年の初夢・抱負などをお聞かせください。

☆世の中沈滞ムードの中でも、快走を続ける「四電陸上部」。選手一人ひとりのパワーアップでチー
ムも絶好調!YONDENグループのムードメーカーへのご声援をよろしく!
☆99年度から実用化に向けて実証実験を始める「オープンプラネット」に期待!「デファクト・スタンダ
ード」(事実上の標準)も「デジュール・スタンダード」(公的な標準)もゲットして、四電・関連グループに夢
広がる!
☆皆さんも新年を迎え、心機一転チャレンジ目標を掲げていらっしゃるでしょうが、私のそれは◆週3日
休肝日◆体重の5キロダウン◆フィッシング年間10ラウンド◆ボランティア活動年間5ラウンド◆ゴルフ・
夢の70台です。 団塊の世代ですので、無理をせず、挑戦してみます。

 "危機的状況とは「すべてなかったことにしよう」といえないときである "(マーフィーの法則)
☆本年も懸案目白押しですが、ウサギ歳にちなみアンテナを高く張り、四国電力総連執行部ともども
一丸となって風通しの良い職場・組合風土づくりに努めてまいりますので、
本年もよろしくお願いいたします。

                  (聞き手:四国総連 渡辺)
    
  新年のごあいさつ
      全国総連 寺田会長
 明けましておめでとうございます。
 皆様方には穏やかで良いお正月を、ご家族皆様共々お迎えのこととお慶び申し
あげます。
 さて、1999年、21世紀新時代はすぐ
目の前となりました。もうわずかで終わろうとしている20世紀は、私達日本人にとりましてまさに激動の時代であり、特に太平洋戦争以降の半世紀は凄まじく、思想、社会構造、生活様式、文化、全ての面で我々日本人は変革を求められましたが、それらを一つ一つ乗り越え今日の経済の発展、そして生活、教育、文化の向上を達成し、国民一人一人がその成果を享受した時代が続いてまいりました。しかしながら、近年の国際経済変革の流れは日本経済をも飲み込み、政府の対応のまずさも引き金となり、金融機関の衰退、企業倒産の増大、それに伴う失業者の増加、更には高齢者のみならず、新卒採用の激減など職を求めることの難しさが、日々拡大しているのが実情であり、大きな社会問題に発展しつつあります。
 そのことは、電力関連産業に働く私達にとっても例外ではなく、私達も自身の雇用と安定的生活を守るべく、必死の思いで立ち向かわなければならない時代となりました。
 又、昨年一年間議論されてまいりました、電力供給事業の自由化は、火力発電部門の全面自由化を始めとして、小売部門においても、全体需要量の30%にもなろうとする大きさで、部分的に自由競争に入る方向でまとまりつつあります。従って、21世紀当初には私達も、一円、一銭を争う企業の一員として働くことを要請されることとなり、当然のこととしてこれからの労働条件交渉では、企業サイドからはコスト意識の高揚、自己改革、企業の個別化を意識した交渉の在り方などを、強く求められることになると考えておかなくてはなりません。
 私達は現状を踏まえ、今何をなすべきか大会でも申し上げましたが、あらゆる物事に対し自らの力で、行動で前向きに立ち向かい挑戦し、どうしてもそれらの課題を一つ一つ乗り越えなければなりません。21世紀も電力総連が存在感のある組織として、そして私達が生きがい働きがいのある職場と共に存在し続けるため、共に頑張り抜きたいと思います。
 一層のご支援、ご協力をお願いし、年頭にあたりましてのご挨拶と致します。
 今年もよろしくお願いいたします。